化物語 #2

※8日の深夜28時より遡及

ここに来て予想外の収入があり懐が暖かい。そしてここに来てTVアニメ化物語の4巻がちょうど発売していた事をネットで知ったものだから、家電量販店なんかに行くと映像ソフトコーナーのアニメコーナーにふらふらと吸い寄せられてしまう。
するともちろん4巻が置いてある。発売していた事はネットに書いてあったんだからもちろん置いてある。
「買っちゃおうかな」
ぼくは化物語のBD4巻を手に取る。
ところで、その隣には化物語の2巻が置いてあった。ぼくの目はパッケージイラストに描かれている八九寺真宵に釘付けになってしまう。
「買っちゃおうかな」
ぼくは化物語のBD2巻を手に取る。
ぼくは化物語のBD1巻を既に買っている。そこに4巻だけ買っては歯抜け感がひどいと思ったのだ。1と4の距離感に不安を感じた。だが2巻で補強すれば1、2、飛んで4だ。もはや当初の空洞は解消され、いいから早くレジへ行けばいいのでは。

視聴後

化物語のアニメは漢字がいっぱい出てきてとてもカッコいい。「以下広告」の「広」の字が難しい方の「廣」だったりしてとてもカッコいい。
わけのわからない文章が次々度々表示されて、しばしば読ませる気が無いのもカッコいい。
さよなら絶望先生のアニメも似たような感じでカッコいい。似ていて当然、どちらの制作もシャフトだから。
画面がカッコいいのは良い。しかし内容がヌルい。絶望先生は、主人公の糸色望先生(高校教員)が人生に絶望して自殺しようとする傍ら、ひねた目線で世事をおちょくる話なんだけど、おちょくり方のヌルさにこっちが絶望した。
脈絡もなく絶望先生批判をしたことは水に流して、化物語のBD2巻を見て、ぼくはOP映像に感動した。さっきから言ってるようにシャフトはなんかずっとカッコつけてるんだけど、そこにこのOP映像が放り込まれると緩急みたいのがついてすごい。
浮遊霊を目的地に導いてしまうという本筋より、ぼくの目は戦場ヶ原ひたぎの一挙手一投足に釘付けにされた。
揺れる乳にボヨヨヨーンというSEを付けるか付けないかどっちがいいか、考えたことがありますか?そんなもの時と場合、つまり作品が要求する演出に寄ると決まりきってやがる。揺れる乳にボヨヨヨーンというSEを付けるか付けないかとかどうでもいい。
ともかく戦場ヶ原ひたぎの胸が、卸したての服に包まれた胸が、恋い慕う彼、愛しの阿良々木暦を前に高鳴りを抑えられず揺れていた。揺れていたんだよ。
正妻と書いてメインヒロインと読む。彼女は本挿話で見事その地位を獲得するわけで、ぼくはうれしい気持ちになる。
にしても、あんな理詰めなアプローチは初めて見た。あれが「メンヘル処女」の為せる業か。そして「はっきり言葉にして」「なあなあの関係は嫌」とまで言い寄られて尚「蕩れ」ではぐらかし、納得させてしまう彼も相当だと思う。